最新記事

野球

大谷翔平がプロ初キャンプに持ち込んだ本とは? しなやかでタフな精神力の秘訣に迫る

2021年12月17日(金)17時11分
flier編集部
大谷翔平

Richard Mackson-USA TODAY Sports-REUTERS

<日米の野球の歴史に残る実績と、誰からも愛される人間性を兼ね備えた大谷翔平という選手が生まれた秘密を、3冊の本から探る>

年末の風物詩となった『ユーキャン新語・流行語大賞』が発表され、年間大賞にロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が輝きました。米大リーグでもMVPに選ばれ、「two-way player」という言葉を根付かせるほどに社会現象を巻き起こました。

国内外で話題をさらい、来季も期待がかかる大谷選手。決しておごらず、しかし着実に結果を残す。真似しようにもし難い、あのすごさの源泉はどこにあるのでしょうか。

その一端は、フライヤーのコンテンツからもうかがい知れます。大谷選手の活躍に敬意を表し、関連書籍の要約を一挙ご紹介します!(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。

イチローが「嫌いな言葉」とは?

211217fl_otn02.jpg

『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』
 著者:西沢泰生
 出版社:アスコム
 flierで要約を読む

最初にご紹介するのは『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』です。2013年に花巻東高校から、ドラフト1位指名で日本ハムファイターズに入団した大谷選手。プロ入り後初のキャンプに持ち込んだことから、この本が一躍有名となりました。とあるスポーツライターが大谷選手に本を手渡したことがきっかけになったとされます。

本書は、スポーツ選手や芸術家などさまざまな著名人が経験した苦悩や挫折、さらにそれをいかにして乗り越えたかが、「クイズ形式」で紹介されています。

野球界では、さかのぼること20年前に、大谷選手と同じく大リーグでMVPに選ばれたイチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)について触れられています。そのクイズは、ストイックな姿勢で知られるイチローさんが「嫌いな言葉」とは何でしょうか、というものでした。正解は......。

気になる方はぜひ本書をお読みください。

向上心と精神力の原点に迫る

211217fl_otn03.jpg

『道ひらく、海わたる』
 著者:佐々木亨
 出版社:扶桑社
 flierで要約を読む

キャンプ地に持ち込んだ本から「一流の人」の流儀を、自らの血肉に変えたであろう大谷選手。あくなき向上心、屈強なメンタリティはどこから来るのか。その秘密が分かるのが『道ひらく、海わたる』です。著者は、大谷選手が15歳だった高校時代から取材を続ける、同じ岩手出身のスポーツライター、佐々木亨さんです。

本書は「ブレない意志の強さとあくなき向上心、野球を楽しいと感じる純粋さ」など今の大谷選手に通じる、その原点と言ってもいいエピソードが詰まった一冊です。

「成功するかどうかは重要ではない。結果よりも、誰もやったことのないことにチャレンジできることに喜びを覚える」といった大谷選手の精神力が紹介されています。このくだりなどは、11月に日本記者クラブで開かれた会見の様子をご覧になった方には「なるほど、納得」と思っていただけるのではないでしょうか。

テレビなどからはうかがえない大谷選手の底知れぬ魅力、意外な一面も本書で見つかるかもしれません。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍が東シナ海で実弾射撃訓練、空母も参加 台湾に

ビジネス

再送-EQT、日本の不動産部門責任者にKJRM幹部

ビジネス

独プラント・設備受注、2月は前年比+8% 予想外の

ビジネス

イオン、米国産と国産のブレンド米を販売へ 10日ご
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 9
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 10
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中