東京都18日のコロナ新規感染543人、前週比125.3% 増加カーブは右上がりに
東京都は18日、都内で新たに543人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは今年1月以降の曜日別の新規陽性者数の推移。
東京都は18日、都内で新たに543人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
昨日の759人から216人減少しているが、先週の日曜11日の421人からは122人の増加となっている。
7日間移動平均の新規陽性者数では586.4人で前週比125.3%に増加。曜日別の感染者数の推移のグラフを見ても3月下旬以降は右肩上がりにカーブが上昇している。
また、医療提供体制でも、17日時点で入院者1,457人、宿泊療養者1,220人、自宅療養者1,051人、入院・療養等調整中1,091人と、すべてが1000人を突破した。これらすべてが4桁台になるのは1月12日以来で、感染状況は感染第4波に突入しつつある。
この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:26人(約5%)
10代:44人(約8%)
20代:145人(約27%)
30代:107人(約20%)
40代:83人(約15%)
50代:46人(約8%)
60代:37人(約7%)
70代:22人(約4%)
80代:25人(約5%)
90代:8人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は71人となっており、全体の13%を占めている。一方、重症者は前日と変わらず45人。
これで東京都内で確認された陽性者の累計は130,083人となった。
モニタリング会議「変異株が急増、爆発的感染拡大のおそれ」
こうしたなか、東京都は15日午後、感染対策のモニタリング会議を行った。
感染発生状況について専門家は「現在の新規陽性者数の増加比約120%が継続すると、2週間後には1.44倍の約680人/日、4週間後(ゴールデンウィーク後)には2.07倍の約980人/日の新規陽性者が発生することになる。新規陽性者数の増加比は、既に人流が増加していること、変異株による陽性者が著しく増加していること等により、さらに上昇することが危惧される」と指摘。
とりわけ、感染増加の要因として「N501Yの変異株と判定された件数は、4月14日時点までの累計396件、国立感染症研究所の検査で判明した12件を加えると合計408件で、前回時点の合計149件に比べ著しく増加している。N501Y変異株は、感染力が強いことから全国的に広がりを見せており、爆発的な感染拡大への厳重な警戒が必要である」として、変異ウイルス検査数を増やしていく方針を確認した。
一方、医療提供体制については「検査陽性者の全療養者数は、前回4月7日時点の3,821人から4月14日時点で4,148人と増加傾向が続いている。N501Y変異株の重症化率は従来株より高いとの報告もあり、急速な感染拡大に備え、早急に対策を検討する必要がある」との指摘がなされた。
また東京都の小池知事は16日午後の定例記者会見で「明らかに大きな波が来ている」と述べ、感染第4波への備えを訴えた。