東京五輪開幕まで100日、難しいコロナ対策 猛暑との両立も課題
中村氏は、コロナ禍中の大会準備で最も難しいのは感染状況が流動的なことだと指摘。「この数カ月の間でも大きな動きがあり、今後も動いていく。そういう中で準備を進めなければならない」と語った。「コロナ対策のところはまだ準備を尽くさなければならない」とする一方、「大きく言うと順調に準備が進んでいる」と述べた。
防護服や手指消毒のためのアルコールなど必要な備品については、現在組織委で対策チームを作って集約し、まとめて調達する予定だという。
コロナの感染拡大で大会延期が決まるまで、東京大会の最大の課題は暑さ対策だった。1年延期されてもその問題がなくなるわけではなく、コロナ対策によって懸念は一段と強まる。
中村氏は「暑さ対策とコロナ対策というのはバランスを取るのが難しいところもある」と指摘。「例えばマスクにしても、暑いと外してしまう方が多いかもしれない」と語った。熱中症とコロナの初期症状が似ていることにも留意して観客に発熱が出た場合など、さまざまなマニュアルを作って対応したいとした。
(宮崎亜巳、村上さくら 編集:久保信博)

【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...