イタリア、ワクチン接種後の死亡めぐり検察が捜査 医師と看護師に業務上過失責任は問えるか?
警察当局者によれば、イタリア全土でカラビニエリ(同国の国家憲兵)がワクチン保管拠点に赴き、問題の製造ロットのワクチンを箱に収めて封印しているという。捜査が続く間、ワクチンは保管拠点に留め置かれることになる。
政府のデータによれば、押収分は、その時点でイタリア国内に保管されていたアストラゼネカ製ワクチンの約20%に相当するという。供給が限られているためにEUにおけるワクチン接種の取り組みが遅れているにもかかわらず、押収分は封印されてしまったことになる。
押収されたワクチンは6カ月で有効期間が切れてしまう。シラクサ、ビエッラ双方の検察官は、分析を完了するためには時間が必要だとして、捜査にどれくらいの期間を要するかは言えないとしている。
同社製ワクチンの接種を受けた後で体調が悪化して死亡した50歳の警察官については、シチリア島の都市カタニアの検察官が捜査を開始してから終了するまでに1週間かからなかった。
カルメロ・ズッカロ検察官は今月18日に出した声明で、警察官の死とワクチンとの関連を疑わせる材料は何もなかったと述べている。
「我々が強い確信を持っていることは、私自身、また当検察局の検察官及び職員の大多数がアストラゼネカ製ワクチンの接種を受けていることに示されている」と書いている。
Angelo Amante and Crispian Balmer(翻訳:エァクレーレン)
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