ロシア中銀、外貨購入停止へ ルーブルの下げ加速受け
ロシア中央銀行は11月27日、ルーブルが1ドル=110ルーブルを割り込んで8月上旬から30%以上下落していることを受け、金融市場の圧力を緩和するため外貨購入を停止すると発表した。写真はルーブル紙幣。2023年10月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Maxim Shemetov/Illustration)
Gleb Bryanski Alexander Marrow
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア中央銀行は27日、ルーブルが1ドル=110ルーブルを割り込んで8月上旬から30%以上下落していることを受け、金融市場の圧力を緩和するため外貨購入を停止すると発表した。
28日から年末まで国内市場で停止し、来年まで購入を延期する。
金融市場のボラティリティーを低下させるための決定という。
ロシアはドルやユーロの使用を禁じられて以降、中国人民元を使って為替介入を行ってきた。
ルーブルは元に対しても下落し、ウクライナ侵攻直後の2022年3月以来の安値を付けた。
ロシア第2位の銀行VTBの幹部は、エネルギー取引を扱う同国第3位銀行ガスプロムバンクに米国が科した制裁がルーブル急落の背景にあるとの見方を示した。
ルーブルの下落はインフレ上昇にもつながっている。