トランプ氏が支援削減ならウクライナに「死刑宣告」=ロ次席大使
ロシアのポリャンスキー国連次席大使は11月27日、トランプ次期米大統領がウクライナへの支援削減を決定すれば、ウクライナ軍にとって「死刑宣告」になると主張した。8月30日、国連本部で撮影(2024年 ロイター/David 'Dee' Delgado)
David Brunnstrom
[27日 ロイター] - ロシアのポリャンスキー国連次席大使は27日、トランプ次期米大統領がウクライナへの支援削減を決定すれば、ウクライナ軍にとって「死刑宣告」になると主張した。また、ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)諸国を戦争に巻き込もうとしていると非難した。
ポリャンスキー氏は国連安全保障理事会で、バイデン大統領はウクライナへの支援強化によって「ロシア国内と次期米政権チームの両方に混乱」をもたらそうとしていると批判した。
ウクライナのゼレンスキー大統領がトランプ氏の大統領復帰を恐れるにはもっともな理由があるとし、「トランプ氏がウクライナ支援の見直しを行うことは、ますます明確になってきた」と述べた。
トランプ氏は同日、ロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた特使にキース・ケロッグ退役陸軍中将を起用する意向を明らかにした。
ケロッグ氏はトランプ氏に、戦線を現在の場所で凍結してウクライナとロシアを交渉のテーブルに着かせるという戦争終結計画を提示したことがある。
ポリャンスキー氏は、ロシアは何度も交渉を申し出たが、ウクライナと西側支援国側が事態のエスカレートを望んでいると述べた。
バイデン政権と同盟国がウクライナにロシア国内に向け長距離ミサイルの使用を許可したことは「世界を核戦争の瀬戸際に立たせた」とも主張した。