最新記事
脅迫

トランプ氏指名の閣僚候補らに脅迫、自宅に爆破予告など

2024年11月28日(木)11時00分
トランプ

トランプ次期米大統領が指名した複数の閣僚候補や政権幹部がここ数時間に、爆破予告や「スワッティング」などの攻撃対象となっていたことが分かった。2020年7月撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)

トランプ次期米大統領が指名した複数の閣僚候補や政権幹部が26日夜から27日朝にかけて、爆破予告や「スワッティング」などの対象となっていたことが分かった。スワッティングとは、虚偽の緊急通報によって警察官などを出動させる悪質ないたずら。

政権移行チームの報道官、カロライン・リービット氏が27日に明らかにした。

標的となった人々の安全を確保するために警察が迅速に行動したという。

次期国連大使に指名されたニューヨーク州選出のエリス・ステファニク下院議員と次期環境保護局(EPA)長官に指名されたリー・ゼルディン元下院議員は、自宅が爆破予告の標的になったと個別に発表した。

連邦捜査局(FBI)の報道官は、次期政権の閣僚候補らを狙った多数の爆破予告やスワッティングを認識しており、法執行機関と協力していると述べた。

ステファニク氏は夫と3歳の息子とワシントンDCからニューヨーク州の自宅へ車で向かっていた際に脅迫について知らされたという。

ゼルディン氏は「私と家族を狙ったパイプ爆弾の脅迫が、親パレスチナ関連のメッセージとともに自宅に送られてきた」とXに投稿した。

フロリダ州オカルーサ郡の保安官事務所によると、マット・ゲーツ元下院議員の家族の自宅も爆破予告の標的になった。

ゲーツ氏は次期司法長官に指名されていたが、過去の未成年女性への買春疑惑を巡り、指名承認に必要な上院共和党議員らからの反対に直面し、21日に指名を辞退した。

ホワイトハウスの報道官によると、バイデン大統領は事件に関する報告を受け、政治的暴力の脅威を非難した。

トランプ氏はこれらの事件についてコメントしていない。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20241203issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月3日号(11月26日発売)は「老けない食べ方の科学」特集。脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす最新の食事法。[PLUS]和田秀樹医師に聞く最強の食べ方

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


税制
日本のモデルは「合理的」。安定財源として期待される「たばこ税」はどうあるべきか?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ブラジル、所得税改革発表 レアル最安値に急落

ワールド

台湾軍が防空訓練実施、総統の外遊控え

ワールド

訂正韓国中銀、2会合連続で0.25%利下げ 据え置

ビジネス

読売新聞の株価指数、投資商品の選択肢増加は望ましい
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 3
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウクライナ無人機攻撃の標的に 「巨大な炎」が撮影される
  • 4
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 5
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 6
    「健康寿命」を2歳伸ばす...日本生命が7万人の全役員…
  • 7
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 8
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 9
    未婚化・少子化の裏で進行する、「持てる者」と「持…
  • 10
    谷間が丸出し、下は穿かず? 母になったヘイリー・ビ…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中