米・エジプト首脳が電話会談、ガザ問題など協議

トランプ米大統領は1日、エジプトのシシ大統領と電話会談を行ったことを明らかにした。写真は3月、ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[カイロ 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、エジプトのシシ大統領と電話会談を行ったと明らかにした。イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する軍事対応の進展やパレスチナ自治区ガザ地区の解決策などについて話し合ったという。
トランプ氏によると、電話会議は非常に有意義だった。
エジプト大統領府によると、シシ大統領はトランプ氏とガザ地区を巡る交渉の仲介を含む、この地域の平和を回復するための取り組みについて協議。こうした取り組みで、フーシ派が攻撃を繰り返している紅海で船舶の航行状況が改善し、あらゆる当事者の経済的損失が解消するとした。
トランプ氏は3月15日、フーシ派への大規模な軍事攻撃を指示した。現在も続くこの攻撃について、紅海の海運を攻撃したフーシ派への対応だとし、フーシ派の主要な支援者であるイランに対し、支援を直ちに停止する必要があると警告した。
米誌アトランティックによると、同誌記者に誤って共有された、米政府内のフーシ派攻撃計画に関するチャットの中で、高官の一人は、トランプ大統領はイエメンの作戦を承認したが、「われわれはすぐにエジプトと欧州に見返りとして何を期待するかを明確にする」と述べていた。
エジプト大統領府の声明は、このチャットや米軍のフーシ派攻撃について言及していない。