最新記事

感染第3波

東京都19日の新型コロナ新規感染303人 前週比108.6%、重症者46人

2021年3月19日(金)20時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は19日、都内で新たに303人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは1月以降の新規陽性者数の推移。

東京都は19日、都内で新たに303人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

7日間移動平均の新規陽性者数では前週比1.086%と増加。前週比が100%以上となるのは9日連続。緊急事態宣言の期限まで6日となっているが感染状況はリバウンドへと反転している。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:10人(約3%)
10代:20人(約7%)
20代:67人(約22%)
30代:49人(約16%)
40代:38人(約13%)
50代:38人(約13%)
60代:36人(約12%)
70代:23人(約8%)
80代:18人(約6%)
90代:4人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は60人となっており、全体の20%を占めている。

また、重症者は前日の44人に対して46人となっている。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は116,919人となった。

新規陽性者数がリバウンドするなか、自宅療養者は593人(前日586人)、入院・療養等調整中は371人(前日421人)となってる。また、PCR検査などでの陽性率は7日間移動平均値をもとに算出した3月18日の数値で3.5%となっている。

緊急事態宣言は21日で解除へ

こうしたなか、政府は18日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、首都圏1都3県の緊急事態宣言を21日いっぱいで解除することを決めた。夕方の対策本部で菅義偉首相が正式に表明した。菅首相は「飲食を通じた感染防止や変異株の監視体制を強化する」との考えも示し、感染再拡大に万全を期すと強調した。

また菅義偉首相と西村康稔経済再生相は衆参両院の議院運営委員会で、緊急事態宣言を21日で解除する方針について説明した。西村再生相は、解除後も感染再拡大などで必要となれば、地域を局所的に限定する形で時短要請を行う「『まん延防止措置』などを機動的に活用したい」と述べた。

一方、東京都では18日新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、21日で緊急事態宣言が解除されることを受けて今後の対応を検討。変異株による感染拡大を防ぐため、これまでPCR検査の10%を対象としていた変異株の検査を4月上旬には25%に引き上げ、その後40%にまで増やすことを目指すという。

また、都民に対する不要不急の外出自粛と飲食店に対する営業時間の短縮を3月末まで続けることを決めた。飲食点の営業時間は午後9時まで、酒類の提供は午後8時までとし、緊急事態宣言が延長された今月8日から全面的に応じた場合、1日当たり4万円、合計すると124万円の協力金を店舗ごとに支給する。

イベントの開催についても制限を継続し、観客収容の上限を5000人、もしくは定員の50%以内のいずれか多い方にして、開催時間を午後9時までとするよう要請していく。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウルグアイ大統領選、左派の野党候補オルシ氏が勝利 

ワールド

英国の労働環境は欧州最悪レベル、激務や自主性制限で

ビジネス

中国人民銀、1年物MLFで9000億元供給 金利2

ワールド

EU、対米貿易摩擦再燃なら対応用意 トランプ政権次
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではなく「タイミング」である可能性【最新研究】
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 10
    「典型的なママ脳だね」 ズボンを穿き忘れたまま外出…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴え…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中