最新記事

感染第3波

東京都、8日の新型コロナ感染2392人で過去2番目 自宅療養と入院・療養等調整中が1万人突破

2021年1月8日(金)20時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は8日、都内で新たに2392人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

東京都は8日、都内で新たに2,392人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。前日の2,447人に次ぐ過去2番目に多い数字となった。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:46人(約2%)
10代:141人(約6%)
20代:711人(約30%)
30代:536人(約22%)
40代:340人(約14%)
50代:298人(約12%)
60代:143人(約6%)
70代:115人(約5%)
80代:42人(約2%)
90代:19人(約1%)
100歳以上1人(約0.02%)
となっている。また65歳以上の高齢者は235人となっており、全体の10%を占めている。

また、重症者は前日の121人に対して129人となっている。

これで1月に入って都内で確認された陽性者の合計は11,005人。また累計では71,182人となった。

医療体制がひっ迫、自宅療養者と入院・療養等調整中が急増

感染拡大は、PCR検査で陽性者が確認される陽性率にも表れている。7日間移動平均値による1月6日の陽性率は14.7%と、緊急事態宣言解除後としては最高になっている。また、医療提供体制のひっ迫を受けて自宅療養者と入院・療養等調整中が増加。合計11,595人と1万人を突破している。

これらの人びとの体調確認などに保健所が忙殺されることで、新規陽性者の感染経路を追い切れず、さらなる新規陽性者が増加するという悪循環が生じている。

newsweek_20210108_203610.png

自宅療養者と入院・療養等調整中が増加、昨日の時点で合計10,078人となった。

小池知事「これまでと全く違う、異なるステージ」

こうした爆発的な感染拡大を受けて政府は、8日から東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象に、緊急事態宣言を発出。対象地域の住民と事業者に対して、飲食店の営業時間短縮、テレワークによる出勤7割減、午後8時以降の外出自粛、イベントの人数制限などを要請している。

菅首相は8日夕方に行った記者会見で「何としても感染拡大を食い止め、減少傾向に転じさせる」と語った。

また、東京都の小池知事は今日の定例記者会見で、「感染状況はこれまでとは全く違う、異なるステージに入った。極めて深刻だ。そこでまず人の流れを止め、人と人との接触を抑えることこれが肝要だ。都民・事業者・行政一体となって人の流れを抑制することを徹底していきたい」と述べ、この日から始まった緊急事態宣言の1カ月間は外出を控え、特に夜8時以降の外出を止めるように呼びかけた。

そのうえで、「現在、都は緊急事態宣言下にある。そしてギリギリの状況にある。この難局を、乗り越えるためには都民の皆さんのさらなる協力が必要不可欠だ。昨日までとは違う局面に変わっている、そのことをどうか一人ひとりが強く認識をして、この危機感を共有してほしい」と呼びかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

グリーンランドに「フリーダムシティ」構想、米ハイテ

ワールド

焦点:「化粧品と性玩具」の小包が連続爆発、欧州襲う

ワールド

米とウクライナ、鉱物資源アクセス巡り協議 打開困難

ビジネス

米国株式市場=反発、ダウ619ドル高 波乱続くとの
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 7
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 8
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    関税ショックは株だけじゃない、米国債の信用崩壊も…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中