東京都、7日の新型コロナ新規感染299人を確認 重症55人含む病床使用率70%近くに
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東京都は7日、都内で新たに299人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。 写真は都内で撮影 REUTERS - Kim Kyung-Hoon
東京都は7日、都内で新たに299人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
この日確認された陽性者は、20代と30代が131人で約44%、40代と50代を合わせて84人で約28%、70代以上の高齢者は41人で約14%を占めている。また、感染経路が不明な人は174人で全体の約58%になっている。
これで都内で確認された陽性者の合計は44,003人となった。また7日時点で東京都の基準による重症者は前日から1人増えて55人、軽症者も含めた入院患者全体では1,847人になっている。都の確保している病床は2640床で、病床使用率は6日から70%近くになっており、医療提供体制の逼迫が深刻になっている。
11月に入って顕著となってきた新型コロナウイルスの感染第3波は、感染経路として家庭内での感染がもっとも多くなっているほか、企業や飲食店などでもクラスターが発生し感染拡大防止が難しい状況になっている。
東京都は11月28日から12月18日までの3週間、飲食店とカラオケ店に対し、営業時間を午後10時まで短縮するよう要請している。また、GoToトラベルキャンペーンの東京都民の利用について、65歳以上の高齢者と基礎疾患をもつ人の利用について12月17日まで自粛するよう要請している。17日出発分までについては1日午後6時から13日の間に旅行の解約を申し出ればキャンセル料が無料になる。
小池知事、都外検体への対応を国に求める
一方、東京都の小池知事は6日朝に出演したNHKの番組内で、東京都外に住む人が都内の民間の医療機関に検体を持ち込み、陽性と判定されて都内の感染数として計上される事例が相次いでいることにふれて、「東京全体の傾向を分析するうえで、この数字は省いていかないといけない」と述べて、国に対応するように求めた。