世界40カ国がイギリスからの渡航を禁じるなか「開国」続けるアメリカの悪夢
70 London Flights Land in U.S. in 48 Hours As New COVID Strain Hits U.K.
「120の国が、イギリスからの渡航者に検査を要請しているが、アメリカはしていない。ヨーロッパのほかの国々はイギリスからの渡航禁止を決定したが、アメリカはしていない。そして今日も、変異したウイルスが飛行機に乗ってJFKに到着している。何度同じ過ちを繰り返せば学習するのか。ほかの120カ国と同様に、アメリカもイギリスからの渡航者には検査を受けるよう要請すべきだ」
クオモは、渡航者の入国を禁止したり、彼らの健康状態を監視したりするのは連邦政府の責任だとして、「保健福祉局や疾病対策センター、国立衛生研究所は何をしているのか」と問いかけた。「以前と同じ過ちが繰り返されて、1日に6便が(ニューヨークに)到着している。1人がウイルスを持ち込めば、それで終わりだ」
現在、約120カ国がイギリスからの渡航者に対して、検査の陰性判定を提出するよう求めており、多くの国がイギリスからの渡航を完全に禁止している。
20日にはドイツ、イタリア、オランダ、フランス、ポルトガル、スイスとアイルランドをはじめとするヨーロッパ諸国に加えて、カナダもイギリスからの旅客便の受け入れを停止した。カナダの公衆衛生庁は声明の中で、既にイギリスからカナダに到着している渡航者については今後、これまで以上に厳しい審査を行うと表明した。
アメリカにとって恐ろしいのはイギリスからくる変異種だけではない。政府統計によると、アメリカではクリスマス休暇が始まる先週末の空港利用者は300万人に達したという。
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