東京都、2日の新型コロナ新規感染196人 小池知事「高齢者施設への支援を充実化」
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2日、東京都では新たに196人の新型コロナウイルス陽性者が確認された。写真は東京都の小池知事。REUTERS/Issei Kato
東京都は2日、都内で新たに196人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
この日確認された新規陽性者のうち、20代と30代が95人で約48%、40代と50代が46人で約23%を占めているほか、70代が12人、80代が6人、90代が2人と高齢者の感染も依然として少なくない。
8月後半から徐々に減少してきた新規陽性者だが、シルバーウィーク中の9月21日から2桁台に下がり、23日は6月30日以来85日ぶりで60人を下回る形となっていたが、24日から一転して急増。その後も増減を繰り返している。
小池知事、高齢者施設へのサポートを強化
こうしたなか、東京都の小池知事は2日午後の定例会見で高齢者への支援を充実することを発表。小池知事は「まずはインフルエンザとの同時流行ということを念頭に、早期のインフルエンザ定期予防接種を促すということで自己負担分についての補助を行う。これについては区市町村そして都医師会との間で速やかに実施できるように準備を進めている。
そして高齢者施設への支援の充実として、まず一つは職員そして利用者の検査費用などの補助を開始する。先月末までに検査に協力いただける事業者を公募、複数の機関からご応募いただいている。現在その事業者の検査能力の確認などをしており実施に向けた準備を進めている。
二つ目として感染が発生した施設の事例なども踏まえたオンライン研修を11月に開始する。これは感染対応に詳しい医師の話や、施設職員の実体験を交えて対応のポイントを分かりやすく解説をするというもの。
三つ目は職員の感染で人員不足が生じた施設に対してサポート体制を構築をするというもので、他の施設から応援職員を派遣できるよう、都が関係団体と協定を締結して広域的な支援体制を構築するというもの。
四つ目は施設内の四人部屋を個室化する、簡易陰圧装置の設置など、環境整備に係る支援も行なっていく」と語り、重症化リスクの高い高齢者の感染対策に力を入れていることを明らかにした。