東京都、6日の新型コロナ新規感染177人 入院患者2カ月半ぶりに1000人下回る
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6日、東京都では新たに177人の新型コロナウイルス陽性者が確認された。写真は9月29日、都内で。REUTERS/Issei Kato
東京都は6日、都内で新たに177人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
この日確認された新規陽性者のうち、20代と30代が82人で約46%、40代と50代が53人で約30%を占めているほか、70代が9人、80代が9人、90代が2人と高齢者の感染も依然として少なくない。また、感染経路が不明な人は64人で約36%にのぼっている。
これで都内で確認された陽性者の合計は26,727人、9月に入ってから確認された陽性者の合計は812人となっている。また、入院患者は2カ月半ぶりに1000人を下回り976人となっている。一方、都の基準で集計した6日時点の重症患者は5日と同じ25人だった。
また、都は、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにした。これで都内の死亡は合計414人になった。
都内の新規陽性者は、9月下旬のシルバーウィーク中に2桁台に下がり、23日は6月30日以来85日ぶりで60人を下回る形となっていたが、その後も増減を繰り返しており、昨日5日は66人になったものの1日で再び3桁台になり、収束の見込みが立たない状態だ。
東京都では1日午後に開催した新型コロナウイルスのモニタリング会議で、職場でのクラスター発生が増加していること、過去1週間で15人の感染者が亡くなっており、そのうち13人が70代以上の高齢者となっているという状況を踏まえ、感染状況について「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」、医療提供体制については「体制強化が必要であると思われる」と、ともに2番目に高い警戒レベルにあると判断。小池知事は都民および都内事業所に対して引き続き感染対策の徹底を呼びかけている。