失業者2600万人そっちのけの米景気回復はエネルギー不足
New Jobless Claims Rise in Indiana, Michigan, 26 Million Receiving Benefits
FRBのジェローム・パウエル議長は23日、ワシントンの議員たちに対して、落ち込んだ経済を立ち直らせるための対策を取り続けるべきだと呼びかけた。だが政治アナリストたちは、11月3日の大統領選前に議会でまとまった景気刺激策が可決される可能性はなさそうだと言っている。
バラク・オバマ前大統領の選挙参謀だったデービッド・アクセルロッドは、24日の労働省の発表について、ツイッターに次のようなコメントを投稿した。「選挙に関する大統領の常軌を逸した発言よりも、新型コロナウイルス感染症による死亡者が20万2000人にのぼっていることや、今週新たに87万人のアメリカ人が失業保険の給付申請をしたことについて議論すべきなのに」
8月に8.4%を記録した失業率は、今後緩やかに改善していくと予想されている。だが失業保険の給付を受けられるのは6カ月までで、9月には100万人が受給資格の期限を迎えた。
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