韓国版ウーバーイーツ「ベミン」 ロボット配達や小規模店へのネット講座でコロナ下の飲食店をサポート
大学キャンパスなどでロボット配達の試験サービス
通信会社SKテレコムと協力し、次世代ネットワーク5Gの活用で実現可能となったこの宅配ロボットの名前は、「ディリドライブ」だ。6つのタイヤの上のボディーフォルムは、蓋をしたお鍋の形にも見える。前方には大きな目が付いており、安全対策として「配達の民族」のテーマカラーであるブルーの旗が付いている。一度の充電で8時間の稼働が可能で、時速4〜5Kmで走行する。約6人前分の重さまで運ぶことができ、ライトもついているため夜間配達にも対応しているという。
すでに昨年の11月からテスト運用が開始され、建国大学構内で約1カ月間ロボット配達が行われた。さらに今月18日には、水原市内のマンション1100世帯を対象に、配達ロボットのサービスを開始すると発表した。まずは5台で運用をスタートするという。しかし、自動運行ロボットといっても、まだ自分でエレベーターに乗ったり、ボタンを押したりすることはできないので、注文したお客はマンションの1階か、外の指定場所に取りに行くシステムとなる。
また、横断歩道では自動的に一旦停止し、映像官制システムに繋がるようになっている。その後、リアルタイムで人間がロボットを制御し横断させる仕組みだという。路上運行はまだ時間がかかりそうだが、これからアパートや公共施設、学校単位で徐々に広まっていき、最終的にはSF映画のようにどこにでも配達可能なシステムになりそうだ。
レビュー内の悪質コメントをAIでチェック
「配達の民族」のハイテク化といえば、アプリ内のお店レビューにおいて、悪質な誹謗中傷コメントの監視にAI(人工知能)を採用していることも有名である。韓国人は日本人に比べて、レビューや口コミを重視する傾向にあり、レビューはお店の選定を大きく左右する。監視機能AIは、今年上半期だけでもアプリのレビュー内に約7万件の誹謗中傷コメントを摘発し、削除と書き込みした人のIDの投稿禁止処置を行う好成果を見せた。
日本でも、今年はオンラインでの誹謗中傷問題が注目を集めているが、ライバル食堂を潰す目的以外にも、ただストレス発散のため、悪口を書き込みたい人のレビューを防止する「レビュー掲示中断プロセス」が先月末から導入されている。
なかでも画期的なのは、お店側が悪質と判断したレビューの掲載中断を要請すれば、30日間の臨時措置として掲載が中止され、この期間中にお店側とレビューを投稿したお客それぞれの意見を調整することができるようにした。誹謗中傷を対話で解決させようという取り組みは、原始的ながら一番重要な解決策なのかもしれない。
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