韓国版ウーバーイーツ「ベミン」 ロボット配達や小規模店へのネット講座でコロナ下の飲食店をサポート
地方の小規模店向けにオンライン講座も
このように、業界トップになり世間から注目を集めると、社会貢献も求められるようになる。もちろん、「配達の民族」はそのあたりも抜かりがない。まず、韓国は今年の夏、水害に苦しめられた。そこで、「配達の民族」は、8月19日に7〜8月の売り上げをポイントとして自営業者に還元すると発表した。
さらに、オンラインアカデミー「花より売り上げ」を開講し、地方でひっそりと営業している食堂の店長を対象に、食堂ビジネスのノウハウなどをオンライン講義で受講できるシステムを発表した。講義内容を見てみると、9月から7週間10回の授業で、「メニューの開発」「企画」「原価と売り上げ」など、配達の民族アプリの膨大なデータと実際に成功しているお店の実例をパターンにした授業になるという。
コロナウイルスの感染拡大のため、アンコンタクトと呼ばれる「接触しないサービス」が世界中で広まっている。「ピンチはチャンス」という言葉があるが、「配達の民族」は、突然やってきたアンコンタクト時代に素早く対応し、ロボット配達やオンライン授業などを導入して新たなステップに踏み出そうとしている。
これから時代、ビジネスの成功のカギは、臨機応変に乗り越えるアイデアと、それを実現させる行動力にあるのではないだろうか。
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