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感染症対策英政府、全人口対象の新型コロナ定期検査導入へ 感染抑えつつの封鎖緩和を目指す
英政府は、全人口が定期的に新型コロナウイルス検査を受けられる体制を整える方針を示した。ストーンのドライブスルー検査所で7月撮影(2020年 ロイター/Carl Recine)
英政府は、全人口が定期的に新型コロナウイルス検査を受けられる体制を整える方針を示した。英国は新型コロナの被害が世界で最も大きい国の一つだが、感染拡大を抑えながら封鎖措置を緩和するのが狙い。
ハンコック保健相は、直ちに結果が分かる新たな検査を政府が検証していると説明。年末にかけて展開することを目指すという。
ジョンソン政権は、封鎖措置の導入や検査体制の整備が遅すぎたとして、野党や専門家に批判されてきた。
ハンコック保健相はBBCラジオで「全人口の検査導入で国民が定期的に受けることが当たり前になり、自由を幾分取り戻すことができる」と述べた。英南部ポートンダウンにある政府の研究所が、より早く結果を得られるように研究所に検査を送る必要がない新たな唾液検査を試していると述べた。
英政府によると、現在の検査能力は1日当たり33万5000件強。ただ、8月はどの日も実際の検査件数が15万から19万件にとどまった。
ブレア元首相はスカイニュースに対して「検査能力の約半分しか活用していない」と指摘。検査を増やすことで、事業に打撃となる封鎖や隔離措置の必要性が減る可能性があると述べた。
一部の国は検査能力をより有効に活用している。ドイツの検査協会は18日、1週間当たり100万件の検査能力のうち約75万件を活用していると述べた。
英ヒースロー空港は19日、隔離日数を現在の2週間から短縮するために、入国者が到着した際と数日後に2回検査を受けることが認められれば、空港に検査場所を開設する準備はできていると述べた。
英政府は、国家統計局が実施する検査に関する調査の対象を10月までに現在の2万8000人から15万人に、そしていずれ40万人に増やすことで、国内の状況や地域別の感染拡大をより正確に把握できるようにすると述べた。
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