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医療崩壊アリゾナ州、医療機関に緊急計画発動を再要請 規制緩和後の新型コロナ症例が急増
米アリゾナ州は9日、医療機関に対し、新型コロナウイルス対応の緊急計画を発動するよう再度要請した。写真はアリゾナ州の美容室。5月撮影(2020年 ロイター/Nicole Neri)
米アリゾナ州は9日、医療機関に対し、新型コロナウイルス対応の緊急計画を発動するよう再度要請した。経済活動再開後、感染例が急増していることを受けた。
同州の外出規制は5月15日までで解除された。その後、症例数は115%増加している。
州内の医療機関最大手バナー・ヘルスが集中治療室の収容人数は限界に近づいていると警告したことを受け、州保健当局は6日にも、医療機関に対し緊急計画を「完全に発動」するよう求めていた。前回の発令は3月25日だった。
バナー・ヘルスによると、5月15日以降、人工呼吸器を必要とする新型ウイルス感染症患者数は4倍となり、心臓や呼吸器の治療を必要とする患者の収容数は限界に達したという。
同州と近隣のニューメキシコ州、ユタ州では、6月7日までの1週間に確認された新たな感染者数が前週比で40%超増加。米国内では特に同州を含む南西部での症例増加が顕著となっている。
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