米ミネアポリス黒人男性の拘束死 動画は訴追された同僚警官へ有利に?
ジョージ・フロイドを横向きにすべきと提案
法廷資料によると、元警官らはフロイドさんを拘束した後、彼を一瞬パトカーに乗せようと試みたが、彼は閉所恐怖症だと言って乗車を拒んだ。もみ合いの後、ショービン容疑者は手錠を掛けたフロイドさんを地面に引き倒した。
ショービン容疑者がフロイドさんの首に膝を乗せる間、レーン、ケーン両容疑者はフロイドさんを押さえつける手伝いをしたが、それでも2人、特にレーン容疑者には弁護の余地があると法律専門家は言う。
法廷資料によると、フロイドさんが押さえつけられた直後、レーン容疑者はショービン容疑者に対し、フロイドさんの体の向きを変えて横向きにすべきではないかと尋ねたが、答えは「ノー」だった。
レーン容疑者はまた、フロイドさんが精神錯乱状態の発作を起こしているのではないか心配だ、と口にしていた。
元ニューヨーク市殺人検察のポール・カラン氏は「レーン容疑者の起訴は最も難しいだろう。彼がフロイドさんの向きを変えるようショービン容疑者に少なくとも2回促し、フロイドさんを積極的に助けようとした、と弁護人は述べるだろうから」と話す。
レーン容疑者の弁護士は4日の法廷で、依頼人の容疑者は訓練で受けてきた命令に従っており「自らが成すべきだと考えたことは、全て行っていた」と述べた。
法廷資料によると、ケーン容疑者はフロイドさんの拘束中、彼の背中を押さえていた。法律専門家によると、同容疑者は拘束の最中に口を閉ざしていたこともあり、3人の中で弁護が最も難しいとみられる。
専門家によると、ケーン容疑者はショービン容疑者が首にかけていた力の強さに気付かず、手遅れになるまでフロイドさんの状態を見極められなかったと主張する可能性がある。
ケーン、レーンの2容疑者は比較的、ランクが下の警官であることが有利に働くかもしれない。
「彼らは、指揮系統に背きたくなかったと言うだろう」と弁護士のジョゼフ・フライドバーグ氏は話した。
(Tom Hals記者)
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