ゴールドマン、米景気後退確率45%に引き上げ 過去1週間で2回目

ゴールドマン・サックスは、米国のリセッション(景気後退)が今後12カ月以内に起きる確率を45%に引き上げた。従来は35%としていた。写真はニューヨークの小売店で2月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
[7日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、米国のリセッション(景気後退)が今後12カ月以内に起きる確率を45%に引き上げた。従来は35%としていた。トランプ米大統領による広範な関税導入を受けて貿易戦争への懸念が広がる中、この1週間で2回目の引き上げとなる。
金融環境の急激な引き締めと政策の不確実性の高まりにより、設備投資がこれまでの想定以上に落ち込む可能性が高いと判断した。
先週、複数の投資銀行が景気後退リスクの予測を引き上げた。JPモルガンは米国および世界経済がリセッションに陥る確率を60%としている。
ゴールドマンは経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が過去数年ほど強くないとして、米国のリセッション確率を20%から35%に引き上げたばかり。
6日には2025年の米経済成長率見通しを1.5%から1.3%に引き下げたほか、米連邦準備理事会(FRB)が3会合連続で25ベーシスポイントずつ利下げを実施するとの予想について、その最初の利下げは7月ではなく6月になるとした。