欧州株の年末予想を再度引き下げ、「予測意味ない」=バークレイズ

英金融大手バークレイズは7日、トランプ米大統領の関税政策と貿易摩擦の激化でリセッション(景気後退)懸念が強まる中、STOXX欧州600種指数の年末予想値を再度引き下げた。(2025年 ロイター/Sergio Perez/ File Photo)
[7日 ロイター] - 英金融大手バークレイズは7日、トランプ米大統領の関税政策と貿易摩擦の激化でリセッション(景気後退)懸念が強まる中、STOXX欧州600種指数の年末予想値を再度引き下げた。引き下げはここ1カ月弱で2度目。
バークレイズは予想値を従来の580ポイントから490ポイントに引き下げた上で、「現段階では予想値を設定する意味はほとんどない。現在の危機にあたって頼れる前例や基本的な枠組みはない」と説明した。
最悪のシナリオでは同指数が390ポイントまで下落する可能性があるとしたが、貿易摩擦がリセッション回避に間に合うペースで緩和されれば、550ポイント程度まで反発する可能性もあると指摘した。
先週末4日の終値は496.33ポイントだった。
バークレイズのストラテジストは「ダメージが大きいため、世界株式がすぐに直近の高値に戻る可能性は低い」との見方を
示した。