ユーロ圏投資家センチメント、4月は予想以上に悪化 米関税で

4月7日、調査会社センティックスが発表した4月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス19.5と、3月のマイナス2.9から大幅に悪化し、2023年10月以来の低水準を記録した。フランクフルトで2019年8月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ベルリン 7日 ロイター] - 調査会社センティックスが7日発表した4月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス19.5と、3月のマイナス2.9から大幅に悪化し、2023年10月以来の低水準を記録した。トランプ米大統領が発表した関税措置を巡る懸念が響いた。
ロイターがまとめたアナリスト予想はマイナス10.0だった。
調査は4月3─5日に投資家1127人を対象に実施した。
トランプ氏は2日、欧州連合(EU)加盟27カ国から輸入する鉄鋼とアルミニウム、自動車に25%、他のほぼすべての物品に20%の「相互関税」を課すと発表した。
今後6カ月に対する4月の期待指数は関税発表で特に打撃を受け、マイナス15.8と、3月から33.8ポイント低下した。これはセンティックスが2002年にこの調査を開始して以来、2番目に急激な落ち込み。最も悪化したのはロシアのウクライナ侵攻時だった。
現況指数はマイナス21.8からマイナス23.3へと、小幅な下落にとどまった。
欧州最大の経済大国であるドイツの期待指数は36.3ポイント低下し、マイナス15.8だった。
センティックスは声明で、ドイツ政府の防衛・インフラ投資強化に向けた国債増発を巡る投資家の期待は葬り去られたと指摘した。