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韓国、環境対策で包装材削減に向けた「セット販売禁止法」で大混乱 発表2日で撤回へ

2020年6月30日(火)19時17分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

ジャパゲッティのセット販売もNG! JTBC News / YouTube

<日本のレジ袋有料化と同様に、韓国でも7月から環境対策の法律の施行を予定していたが......>

日本では7月1日から全国一律でレジ袋の有料化がスタートとなる。スーパーマーケットなどはもちろん、お弁当屋さんなどのテイクアウトでも対象となるため、既にマクドナルドなどは有料化対象外であるバイオマス素材の配合率25%以上のレジ袋に切り替えられているという。

もともと過剰包装が多いと言われている日本では、導入初期は多少混乱を招くかもしれないが、環境問題への対策として今後のライフスタイルを変えるきっかけになることは間違いない。

さて、お隣の国・韓国でも同じく7月1日から、日本と同様に環境問題対策のための法律が環境省から言い渡されたが、この規制をめぐって一時騒ぎが広がった。

「セット販売禁止法/再包装禁止法」と呼ばれるこの法律は、販売時に商品をセット販売して売ることを禁止する法律だ。韓国政府がこの法律の執行に踏み切った背景には、韓国の生活廃棄物において、商品の包装材が30%を超えたことによる。過剰包装をこの法律で抑えようという趣旨であり、環境省によると世界初の試みだという。

しかし、この趣旨が正しく伝わるよりも前に、「割引販売が禁止になる!」という情報だけが一人歩きし、セット販売を主に行っていたスーパーやコンビニエンスストアはもちろん、国民たちも混乱に陥る事態となってしまった。

法律施行10日前に発表されたガイドライン

混乱を招いた大きな原因は、あいまいな基準にある。禁止の項目が複雑で、袋入りインスタントラーメンやヨーグルトなど元々セットになって工場から出荷される商品はそのまま棚に並べても違法にはならない。しかし、店舗でサービスや目玉商品としてセットにして商品を売った場合は違法となってしまう。さらに、限定期間のサービスとしておまけをつけるのも禁止するという。

そして、もう一つの混乱要因は、タイミングだ。政府からガイドラインが発表されたのは、なんと法律執行期日のたった10日前だった。


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