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感染症対策韓国、新型コロナ感染再燃でレムデシビル輸入へ 欧州も加速
韓国保健当局は、新型コロナウイルス感染症治療薬として使われている米製薬ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」の輸入を要請する方針を明らかにした。写真は3月、配達員の男性。仁川で撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)
韓国保健当局は29日、新型コロナウイルス感染症治療薬として使われている米製薬ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」の輸入を要請する方針を明らかにした。
国内で新たな感染者数が再び増加していることに対応した。
韓国疾病予防管理局(KCDC)によると、輸入には食品医薬品安全処の認可が必要となるが、政府の諮問委員会はレムデシビルには効果が認められると結論付けたという。
韓国では新型ウイルス感染の第1波は抑え込んだものの、社会的距離維持政策が緩和されて以降、比較的小規模だが根強く残る感染例が報告されている。
28日に国内で確認された新たな感染者は58人で、累計感染者数は1万1402人、死者は269人。
欧州でも新型ウイルス感染症患者にレムデシビルを投与する動きは広がっており、欧州医薬品庁(EMA)は傘下の医薬品委員会(CHMP)がレムデシビルの評価にかける時間を「最低限」にとどめると表明した。
レムデシビルを巡っては、日本や英国で新型ウイルス感染症の治療薬として承認されているが、韓国と欧州連合(EU)では未承認。ギリアドは現在、同薬の製造を増強している。
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