コロナ時代の不安は、私たちの世界観を変える
The Relief of Uncertainty
ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハンは、「花は朽ちるが、それでも我々は花を愛(め)でることをやめない。むしろ、だからこそ余計に美しく咲いているときの花を愛でるのだ」と言っている。人は、無常を受け入れることで「今」に向き合い、愛することができるようになるのだ。
このパンデミックのときも、今夜の素晴らしい夕食や、外出自粛生活を愛する人と送っていること、あるいはネットフリックスを思う存分見られることといった「今」に感謝できるようになれば、先が見えない時代に生きるのもさほど苦しくなくなるはずだ。
その「悟り」はパンデミック後の私たちの生活も大いに豊かにしてくれるはずだ。
<本誌2020年5月5日/12日号掲載>
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2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。