新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(9日現在)
■米雇用4月は2050万人減、大恐慌以来最大 失業率は戦後最悪14.7%
米労働省が8日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から2050万人減となり、1930年代の大恐慌(グレート・ディプレッション)以降で最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が米経済に打撃を与えていることが浮き彫りとなった。
■ユーロ圏財務相、ESM活用した信用枠設定を最終承認
ユーロ圏の財務相は8日、5400億ユーロの新型コロナウイルス対策のうち、救済基金である「欧州安定メカニズム(ESM)」を活用し加盟各国の国内総生産(GDP)の2%に相当する信用枠を設定することを最終承認した。信用枠は全体で最大2400億ユーロ(2600億ドル)となる。ただ他の新型コロナ対策についてはまだ合意に至っていないという。
■米中が閣僚級電話協議、通商合意実行に向け協力で一致
米中政府の発表によると、中国の劉鶴副首相と米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表およびムニューシン財務長官が8日に電話協議し、両国が今年初めに署名した第1段階の通商合意について話し合った。
■米失業率、4月の実態は20%近く 労働省「隠れ失業者が多数」
米労働省は8日、4月の失業率が戦後最悪となる14.7%に悪化したことについて、働いていなくても就業者と見なされる「隠れ失業者」が多数いたと認め、実際の失業率は20%近くに達した可能性があると明らかにした。
■ペンス米副大統領のスタッフ、新型コロナに感染=政府高官
ペンス米副大統領のスタッフが新型コロナウイルスに感染したと、ホワイトハウス高官が8日明らかにした。副大統領はアイオワ州訪問を予定していたものの、スタッフの感染が明らかになったことを受け、副大統領専用機(エアフォースツー)の出発は1時間以上遅延した。
■米、一部政府スタッフがマスク着用 世話係感染で=トランプ氏
トランプ米大統領は8日、自身の世話係が新型コロナに感染したことを受け、ホワイトハウスの一部スタッフがマスク着用を開始したと明らかにした。
■イタリアの新型コロナ死者3万人突破、世界で3国目 感染21.7万人
イタリアで8日、新型コロナウイルス感染症による死者が3万人を突破した。米国、英国に次いで世界で3国目となる。
■ロシア中銀、6月に100bpの利下げ検討=総裁
ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は8日、6月19日の政策決定会合で100ベーシスポイント(bp)の利下げを検討すると述べた。
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