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感染症WHO「中東の新型コロナウイルス拡大ペースに懸念、封じ込めは可能」
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世界保健機関(WHO)は7日、中東地域の新型コロナウイルス感染拡大ペースは懸念が必要な水準にあるとしながらも、封じ込めはなお可能との見解を示した。エルサレム近郊で6日撮影(2019年 ロイター/Ronen Zvulun)
世界保健機関(WHO)は7日、中東地域の新型コロナウイルス感染拡大ペースは懸念が必要な水準にあるとしながらも、封じ込めはなお可能との見解を示した。
WHOによると、パキスタン、アフガニスタン、ソマリア、ジブチなどのほか、中東諸国を含む東地中海地域の新型ウイルス感染者数は7万7000人を超えており、死者数は約4000人に達した。この統計にトルコは含まれていない。
WHOの地域緊急ディレクター、リチャード・ブレナン氏は、この感染者数のうち約78%がイランで、他の全ての国の感染者数は4000人以下、大多数の国では1000人以下と指摘。イランで感染拡大ペース鈍化の兆候が出ていることには勇気づけられるとしながらも、他の国では感染ペースは加速しているとし、「感染者の早期発見と隔離など、公衆衛生措置の強化に向けた包括的な措置が必要だ」と述べた。
イラン保健省は7日、国内の感染者数は2089人増の6万2589人、感染による死者数は133人増の3872人と発表した。感染者のうち約4000人が重症としている。
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