最新記事
アメリカ社会カリフォルニア州、週末ビーチに人が殺到 一部地域が規制緩和、知事は制限措置強化へ
米カリフォルニア州のニューサム知事は4月27日、週末に多くの人がビーチに詰め掛けたとして、新型コロナウイルスに関連した公衆衛生上の制限措置の執行を強化すると述べた。4月25日、同州のハンティントン・ビーチで撮影(2020年 ロイター/Kyle Grillot)
米カリフォルニア州のニューサム知事は27日、週末に多くの人がビーチに詰め掛けたとして、新型コロナウイルスに関連した公衆衛生上の制限措置の執行を強化すると述べた。
州立公園が引き続き閉鎖される中、オレンジ郡とベンチュラ郡の地元当局は郡内のビーチへの立ち入りを容認。家族連れなど大勢がビーチを訪れた。
民主党のニューサム知事は、こうした現状が新型コロナ感染拡大を抑えている州の状況にリスクとなり、制限緩和時期を遅らせる可能性があると表明。子どもを連れたり、犬を散歩させたりするため平穏に外出する個人に召喚状を出すことを州警察に指示することはないとしつつ、「(制限措置を)あざけったり、リスクを冒している人がいれば、もう少しさらなる措置を取らざるを得なくなるかもしれない」と述べた。
また、ビーチを開放した2郡は公衆衛生当局の批判を受け、計画を見直していると明らかにした。
ニューサム知事は、州内では依然として新型コロナによる死者や新規感染者が出ていると警告。過去24時間で45人が死亡したほか、1300人の新たな感染が確認されたという。
【関連記事】
・中国・武漢市、新型コロナウイルス入院患者がゼロに 全員退院
・優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」に転じた理由
・アメリカで相次ぐ病院閉鎖、コロナ患者は儲からない
・1月から中国をサイバー攻撃し、コロナの情報収集をしていた国
2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。