新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(27日現在)
■イエメンの分離派、南部の自主支配を宣言 内戦深刻化も
内戦が続く中東のイエメンで26日、アラブ首長国連邦(UAE)が支援する分離派「南部暫定評議会」(STC)が南部アデンなどを自主支配すると宣言した。これに対し、サウジアラビアが支援するハディ暫定政権は「悲惨な結果」を招くことになると警告した。
■新型コロナ、回復者が再感染しない「証拠ない」=WHO
世界保健機関(WHO)は25日、COVID─19(新型コロナウイルス感染症)から回復し、抗体を持つ人が再び新型コロナウイルスに感染しないという証拠は現時点ではないとの見解を示した。
■イタリア、ロックダウンを段階的に解除 5月4日から製造業再開
イタリアのコンテ首相は26日、新型コロナウイルス感染防止に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を段階的に解除するための指針を発表した。製造業や建設業などは5月4日から活動を再開し、その後小売り店や飲食店なども順次再開する。
■VWが27日に本社工場の生産再開、欧州各地で自動車メーカーが再始動
欧州各地で自動車メーカーが生産を再開しつつあり、27日には独フォルクスワーゲン(VW)がウォルフスブルクの本社工場を再始動する。新型コロナウイルス対策で実施されてきた移動制限が緩和されたのに伴う動きだ。
■スペイン、6週ぶりに子どもの外出可能に 新型コロナ死者増加が鈍化
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施しているスペインで26日、子どもが屋外に出ることが可能になった。3月14日の非常事態宣言以降、約6週間ぶりとなる。
■株式に今後買いの好機、目先一段安も─アイカーン氏=ブルームバーグ
米著名投資家カール・アイカーン氏は24日、ブルームバーグ・テレビのインタビューで、歴史的な下げに見舞われた株式について「今後買いの好機が出てくる」と語った。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大がまだ抑制されていない以上、短期的にはさらなる大幅安の局面が到来してもおかしくないと警告した。
■英首相、ロックダウン緩和に向けた計画を今週にも発表=英紙
ジョンソン英首相は、新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウン(都市封鎖)緩和に向けた計画を今週にも発表する見通し。英紙が26日に報じた。
■韓国で大規模教会の礼拝が再開、参加者は限定
韓国では26日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止されていた大規模教会の礼拝が再開、参加した信者らはマスクを着用し、人との距離を保つよう求められた。
■中国武漢市、新型コロナの入院患者がゼロに 全員退院
中国国家衛生健康委員会の米鋒報道官は26日、新型コロナウイルスの世界的大流行の震源地とされる中国湖北省武漢市で、同感染症の入院患者が全員退院し、ゼロになったと発表した。
■米露大統領が異例の共同声明、 「エルベの誓い」75周年で
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は25日、第二次世界大戦末期の1945年に、ナチス・ドイツに東西から進攻した米軍とソ連軍が独エルベ川の橋で出会ったいわゆる「エルベの誓い」を記念する異例の共同声明を発表した。
■ジョンソン英首相、27日に復帰へ 英国の死者2万人超す
新型コロナウイルスに感染していたジョンソン英首相(55)が、27日から職務に復帰する。英首相官邸が25日、明らかにした。封鎖措置による経済の落ち込みと、死者数の増加というプレッシャーの中、再び国を舵の取る。
■新興国株式ファンド、4年ぶりの大幅な資金流出 原油で=EPFR
ファンド資金の流れと分配のデータを手掛けるEPFRグローバルが公表したデータによると、22日までの1週間に新興国の株式ファンドから74億ドルの資金が流出した。原油価格の急落などを背景に約4年ぶりの大幅な資金流出を記録した。
■新NAFTA、7月1日に発効=米通商代表部
米通商代表部(USTR)は24日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」が7月1日に発効すると議会に通知したと明らかにした。
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