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日中関係習近平主席の訪日延期へ 今週中に安倍首相が公表
日中両政府は4月に予定されていた習近平国家主席の国賓としての訪日を延期することで事実上合意した。写真はG20大阪サミットで習氏(左)を迎える安倍晋三首相。2019年6月撮影(2020年 ロイター/代表撮影)
日中両政府は4月に予定されていた習近平国家主席の国賓としての訪日を延期することで事実上合意した。今週中にも安倍晋三首相が公表する見通し。新型コロナウイルスのさらなる感染拡大防止に注力することを双方とも優先する格好だ。政府筋が明らかにした。
習主席は当初2019年の天皇陛下即位後、初の国賓として訪日が予定されていたが、トランプ米大統領が初の国賓として来日。代わりに習氏の国賓訪日は2020年春で調整が進んでいた。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大で中国は3月5日に予定されていた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の延期を決定しており、習氏訪日の際の日中案件などの協議を詰めることができない状態となっており、日本側では延期観測も浮上していた。
2月末には中国外交トップの楊潔篪(ヤンチエチー)共産党政治局員が訪日し、安倍晋三首相や茂木敏充外相、北村滋国家安全保障局長と協議した。安倍首相は2月29日の記者会見で4月の国賓来日について「現時点で予定に変更はない」としつつ、「十分な成果をあげる必要があるとの観点から、引き続き日中間で緊密に意思疎通していく」と述べていた。
(竹本能文)
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