新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(16日現在)
■カナダ首相、米欧との国境封鎖の可能性排除せず
カナダのトルドー首相は15日、新型コロナウイルス対策として隣国の米国や欧州との間で国境を封鎖する可能性は排除しないと述べた。実際に封鎖となれば、カナダ経済に与える打撃は大きいとみられる。
■航空業界、大幅減便や人員削減が不可避に 各国の入国制限で
新型コロナウイルスの感染拡大で各国が入国規制や渡航制限に動く中、世界中の航空会社で大幅減便に伴う人員削減が不可避となっており、公的支援を求める動きも予想される。アナリストからは、政府と業界が一体となって対応策を講じなければ、多くの航空会社に破綻の懸念が生じるとの指摘も聞かれる。
■フランス、外出禁止令を検討 新型コロナ拡大抑制へ=関係筋
フランス政府は、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けて外出禁止令の発令を検討している。政府の計画について知る複数の関係筋が15日、明らかにした。
■新型コロナの経済的打撃、金融危機を上回る可能性=NZ首相
ニュージーランドのアーダーン首相は16日の会見で、新型コロナウイルスによる国内経済への打撃は世界的な金融危機の時よりも大きくなるだろうと警告するとともに、17日に発表する企業向け支援策などの財政措置で企業や家計の負担を緩和するとの姿勢を示した。
■中国1─2月主要統計、新型コロナでマイナス 鉱工業生産30年ぶり大幅減
中国国家統計局が16日に発表した1─2月の鉱工業生産は前年同期比13.5%減少し、ロイターが集計を取り始めた1990年1月以来、30年ぶりの大幅なマイナスを記録した。新型コロナウイルスの影響が鮮明に表れた。
■中南米諸国、新型コロナ封じ込めへ相次ぎ国境封鎖
新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、中南米諸国が相次いで国境封鎖などの措置を強化している。
■米、新型コロナの死者65人に 感染者は3000人近く
米国では15日、新型コロナウイルス感染者が3000人近くに達し、死者は前日から7人増え、65人となった。ペンス副大統領は国内の検査体制は拡充されつつあり、全米2000カ所以上の施設で検査が可能になっていると明らかにした。
■英エリザベス女王、新型コロナ拡大受け公務を一部取りやめ
英国のエリザベス女王(93)は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、16日からの週に予定されていた公務の一部を取りやめた。英王室が13日に明らかにした。
■米NYとLAの市長、レストラン・映画館などに閉鎖指示へ
米ニューヨーク市とロサンゼルス市の市長は15日、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるため、レストランやバー、映画館、劇場に閉鎖を指示する考えを示した。
■エベレストの春季登山を禁止、ネパールが感染対策
ネパール政府当局者は13日、新型コロナウイルスの感染防止のため、世界最高峰エベレストを含むヒマラヤ山脈について、春季(3─5月)の登山を禁止すると発表した。
■豪中銀、国債買い入れの用意 19日に追加政策措置発表
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は16日、市場の円滑な機能を支援するため、流通市場で豪国債を買い入れる用意があると表明した。19日に豪経済の支援を目的とする追加の政策措置を発表する。