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ウィキリークス

トランプがアサンジに「見返り」と引き換えに恩赦を提案か

2020年2月26日(水)12時15分
アーサー・ビラサンタ

イギリスで収監中のアサンジの命運は SIMON DAWSONー REUTERS

<新たな「ロシア疑惑」か? トランプが籠城中のウィキリークス創設者アサンジに裏取引を持ち掛けたという証言が飛び出した>

機密情報漏洩などの罪でアメリカで起訴されている内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ。ロンドンのエクアドル大使館での籠城後に英当局に逮捕されたが、アメリカへの身柄引き渡しをめぐる審理前手続きの中で驚くべき証言が飛び出した。

トランプ米大統領が、ある条件と引き換えにアサンジに恩赦を提案していたというのだ。ウィキリークスは2016年の米大統領選中に、ロシアがハッキングしたとされる民主党陣営のメールを大量に暴露し、トランプの勝利を後押しした。

アサンジの弁護団によれば17年、トランプの指示を受けた共和党のローラバーカー下院議員(当時)が籠城中のアサンジに面会。メールの流出元がロシアではないという証拠を提示すれば恩赦を与えると持ち掛けたという。

ホワイトハウスは全面的に否定しているが、18件の罪で最長175年の禁錮刑の可能性があるアサンジには魅力的なオファーだったかも。

<本誌2020年3月3日号掲載>


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