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人種差別と偏見にまみれたイギリスから、ヘンリー王子とメーガン妃が逃げ出すのは当然

Meghan Markle’s Mutiny

2020年1月21日(火)16時00分
ヤスミン・アリバイブラウン(英ジャーナリスト)

しかしヘンリー王子が奔放な青年から責任感のある感性豊かな男性に変わったのは、確実にメーガンのおかげだ。ヘンリーは母を追い詰めた負の力から、妻を守りたいだけなのだ。

チャールズ皇太子と結婚した頃の故ダイアナ元妃は、繊細で人を疑うことを知らない年若い女性だった。メーガンはダイアナとは違うが、寛容で傷つきやすいところは似ている。傲慢で利己主義で冷たい今の非民主主義的な王室に、そんな女性の居場所はない。

タトラー誌の昨年12月号で、私は「2020年はイギリスとヘンリー王子夫妻にとって大きな試練の年となる」と予測した。1月末にEUを離脱した後、イギリスではさらに人種差別や白人至上主義が表面化するだろう。そうした負の力から逃れるのは、いい決断だ。

ダイアナは息子たちに財産を残した。今度は彼らが王室のあらゆる縛りから解放されて幸せになる番だ。ヘンリー王子夫妻が、フォースと共にあらんことを。

<本誌2020年1月28日号掲載>

【参考記事】英王室に爆弾を放り込んだスーパーセレブ活動家メーガン妃の野心
【参考記事】ヘンリー王子夫妻「王室離脱」でエリザベス女王にいじめ批判

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2020年1月28日号(1月21日発売)は「CIAが読み解くイラン危機」特集。危機の根源は米ソの冷戦構造と米主導のクーデター。衝突を運命づけられた両国と中東の未来は? 元CIA工作員が歴史と戦略から読み解きます。

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