「耐火レンガ在中」コンテナにあったのはポルシェ、フェラーリ等スーパーカー 船便密輸も続くインドネシア
外国製高級車種がずらり、悪質密輸
タンジュン・プリオク港で過去4年間に摘発・押収された外国製高級外車にはメルセデスベンツ、ジープ、フェラーリ・ディノ、ポルシェ・カレラ、ポルシェターボなどが含まれ、日本製のスズキ・ジムニー、トヨタ・スープラもあった。バイクの方はBMWのバイクが大半を占め、ハーレーダビッドソン、ドゥカティ、ホンダなども複数台含まれていた。
公表された主な密輸事案の概要は以下の通り。
◎2018年12月、N.I.L.D社、シンガポールから。フェラーリ・ディノ308GT4、ポルシェ・カレラ、BMWバイクR1150 。税関書類上記載「オートパーツとオートアクセサリー」
◎2018年10月、M.P.M.P社 シンガポールから。シトロエンDSID19、ポルシェ・カレラ、バイクのハーレーダビッドソンFLST19、BMWモトラッドNIGHT、フォルクスワーゲンのエンジン3台、税関書類上記載「オートパーツとオートアクセサリー」
◎2017年11月、I.R.S社、シンガポールから。バイクのホンダCRF1000L、ハーレーダビッドソン5台など。税関書類上記載「伸縮性ラダー」
◎2016年12月、T.S.P社、ポルシェGT3RS、フェラーリ250GT、ポルシェターボ。税関書類上記載「オートパーツ」
このように密輸の大半がシンガポールからの積み荷で全てがコンテナの中で他の物品などの間に隠されていたことや、税関申告書類には「オートパーツ」「耐火レンガ」「伸縮ラダー」「オートアクセサリー」などと虚偽の記載だけで一切車やバイクには触れられていないことから「確信犯による悪質な密輸事案」として国家警察も関係部署を動員して税関と協力しながら摘発を強化している。
同時に警察や税関ではシンガポール当局との情報交換を進めて、取締を強化する方針を示している。
ブルハヌディン検事総長は会見で7件の密輸事案について「これまでに2件が裁判の結果有罪判決が下り、残る5件は現在公判待ちの状態である」としてすべての事案で起訴に持ち込み、司法手続きに入っていることを明らかにした。