「NO JAPAN」に揺れた韓国へ「股」をかけて活躍した日本のAV俳優たち
本当は韓国には存在しないはずのAV
そもそも、韓国ではAV制作が違法で、輸入も禁止されている。成人向けエロ映画は存在するものの規制が多く、青少年観覧禁止とされている成人映像も日本の基準から見ると、かなり規制が厳しい国だ。AVそのものが日本から正式には輸入されていないはずなのにもかかわらず、出演者の女優や男優がすでに知名度が高いことに驚かされる。規制をかけても、いくらでも違法ダウンロードや海賊版DVDは出回っているのだろう。
しかし、AVの存在自体違法なのには変わりなく、AVの女優男優に対しての風当たりは強い。日本のようにAVデビューを経て、その後多方面で活躍する人は韓国芸能界ではこれまで存在しなかった。そんななか、2018年3月に、元SKE48のメンバーで、現在AV女優として活躍していた三上悠亜が日本人メンバーと結成したK-popアイドル「ハニーポップコーン」が韓国デビューを果たす。しかし、デビューが発表された直後から、国民が政府に直接意見できる「国民請願」にはデビューを反対する投稿が相次いだ。
しみけんはテレビCMにも登場
ところが、今年になって、AV俳優たちによる韓国向けユーチューブを始め、ファンミーティングも積極的に行われるようになってきた。特に小倉由菜は、500人以上の応募者の中から当選した200人のファンを動員しAV女優のファンミーティング最多動員数を記録した。
さらにしみけんは、韓国史上初めてAV界からテレビCMに起用されている。しかも商品はアダルトグッズなどではなく普通のオンラインゲームだ。さらにしみけんは健康食品のCMにも登場、商品開発にも携わっていて、「しみけん」の名前が付いたプロテインシェイクまで発売されている。また、しみけんのような引き締まった体になれるエクササイズ本も韓国語訳されて売られている。
今やただのAV男優ではなく、自分もこうなりたいと思われる憧れの対象ともなっているようだ。確かに、AVを視聴する層は大体男性で年齢層も決まっている。万人には知られていないにしても、ターゲットを絞った広告を打つにはピンポイントでわかりやすいともいえる。