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香港香港「逃亡犯条例」改正抗議デモ、警察が催涙スプレーで鎮圧へ
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6月12日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡る抗議活動が続く香港で、警察が催涙スプレーを使用し立法会(議会)の建物付近のデモの鎮圧に乗り出した。(2019年 ロイター/Thomas Peter)
中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡る抗議活動が続く香港で12日、警察が催涙スプレーを使用し立法会(議会)の建物付近のデモの鎮圧に乗り出した。
「逃亡犯条例」改正案を審議する立法会の建物の周辺には、数万人の抗議者が集まり、立法会は2回目の審議の延期を余儀なくされた。
警察は催涙ガスやプラスチック弾の銃も装備。現場は大混乱に陥り救急車が出動した。
警察はデモ参加者に、抗議活動を中止しなければ「武力行使する」と警告した。
香港警察の盧偉聴長官はプラスチック弾を使用していることを認め、デモ隊に暴力をやめるよう訴えた。
香港政府は、審議はさらなる通知があるまで延期されると説明した。
黒い服を着た若者を中心とするデモ参加者は林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官のオフィスが近い幹線道路の周辺で抗議活動を展開。多数の警官がデモ参加者に対し、行進を中止するよう警告した。
ラム行政長官は、改正案の審議を推し進める考えを示している。企業幹部など実業界の一部からは、香港の投資家心理を圧迫し競争力が損なわれるとし、反対する声が挙がっている。
9日に実施された抗議デモには、主催者側の発表によると103万人が参加した。2003年の「国家安全条例」案に反対した50万人規模のデモを大きく上回り、1997年の香港返還以降で最大規模となった。
立法会は親中派が多数を占める。
この日の抗議デモの現場は金融街にも近い。
地元メディアによると、4大会計事務所や英銀行大手HSBC、スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行は、12日にはフレックスタイム制を導入する方針を示した。
スタンチャートと香港の東亜銀行は、金融街にある一部の支店で業務を停止した。
香港政府は職員らに対し、デモ参加者が道路を占拠しているため、車での通勤を避けるよう指示した。
一方、香港取引所(HKEX)の広報担当は、上場から19年を記念する12日のレセプションは予定通り行われると述べた。ラム行政長官が主賓として招かれているという。
*情報を追加しました。
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