最新記事

トランプ訪英

トランプ、エリザベス女王にまたマナー違反!

Donald Trump Breaks Royal Protocol During Visit

2019年6月4日(火)17時30分
ハンナ・プレストン

バッキンガム宮殿で英女王の晩餐会に出席したトランプ(6月3日) Dominic Lipinski/REUTERS

<イギリス人もアメリカ人も英王室に招かれたトランプの礼儀作法に一喜一憂。でも大丈夫、エリザベス女王は太っ腹だった>

ドナルド・トランプ米大統領は、国賓としてイギリスを訪問中の6月3日、エリザベス女王主催の晩餐会に出席。その最中に、英王室メンバーと面会する際の暗黙のルールを破って、女王の背中に手を触れた。当たり障りのない動作に思えるかもしれないが、これは英王室の礼儀作法に反した行為だ。

トランプが王室のルールを破ったのはこれが初めてではない。昨年7月の訪英時には、女王とともに臨んだ閲兵式で、女王の前を歩いてしまった。この無作法には批判が殺到した。

英王室の公式サイトには、「女王や王室メンバーとの面会に際して、守るべき行動基準は存在しない」と書いてある。しかし「伝統的作法」に従いたい向きは、「頭を軽く下げてお辞儀」(男性)か「膝を曲げてお辞儀」(女性)をすることが奨励されている。

王室の作法は煩雑なことで有名であり、正しくこなすのは至難の業。王室専門誌「マジェスティー」の編集長イングリッド・スワードは2017年、メーガン・マークルが初めて女王に会ったと報道されたとき、元女優のマークルが王室の一員になるまでの道のりは「地雷原を歩くように困難なものとなる」とニューヨーク・ポスト紙に語っている

王室メンバーの体に触れるのは、眉をしかめられる行為かもしれない。しかし、2009年の訪英時にエリザベス女王の肩を抱いてしまったアメリカの前ファーストレディ、ミシェル・オバマは、それでもこの世の終わりではない、と語っている。

だが2016年に女王に再会したときは、「ありとあらゆる礼儀作法が頭のなかに飛び交って、『階段を踏み外すな、何があろうと誰にも触るな』と言い聞かせていた」という。

しかし女王はそうしたルールを気にするふうではなく、「つまらないことを気にしないで、とにかくお入りなさい」と言ってくれたという。

(翻訳:ガリレオ)

20190611issue_cover200.jpg
※6月11日号(6月4日発売)は「天安門事件30年:変わる中国、消せない記憶」特集。人民解放軍が人民を虐殺した悪夢から30年。アメリカに迫る大国となった中国は、これからどこへ向かうのか。独裁中国を待つ「落とし穴」をレポートする。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金総書記、特殊作戦部隊の訓練視察 狙撃銃試

ビジネス

TikTok米事業売却計画保留、中国が難色 トラン

ワールド

アングル:ミャンマー大地震で中国が存在感、影薄い米

ビジネス

米国株式市場=ダウ2231ドル安、ナスダック弱気相
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 5
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 6
    大使館にも門前払いされ、一時は物乞いに...ロシア軍…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    地球の自転で発電する方法が実証される──「究極のク…
  • 9
    4分の3が未知の「海の底」には何がある? NASAと仏…
  • 10
    「パパ、助けて...」壊れたぬいぐるみの「手術」を見…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中