ウィキリークスのアサンジの猫はどこへ? 懸念された猫の行方は......
ロンドンのエクアドル大使館の窓から顔をのぞかせるアサンジの猫(2016年)Peter Nicholls-REUTERS
<ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジが、エクアドル大使館に立てこもっていた間に飼っていた猫の行方が愛猫家の間で心配されていた......>
ラリーやパーマストンにも劣らぬ人気?
英国の公館には、有名な猫が多い。首相官邸で初のネズミ捕り長官に就任したラリーや(首相官邸の公式ホームページにはラリーの紹介コーナーもある)、外務省で同じくネズミ捕り長官を務めるパーマストンは、ツイッターやインスタグラムの公式アカウントも持っており、一挙手一投足が話題になる。そして先日逮捕されたウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者も、英ロンドンにある在英エクアドル大使館で猫を飼っていた。
アサンジ容疑者は、スウェーデンでの性的暴行容疑により英国で逮捕されていたが、保釈中の2012年に在英エクアドル大使館に駆け込み、亡命を申請。先ごろ逮捕されるまでの約7年間、そのまま立てこもりを続けていた。
そんなアサンジ容疑者の立てこもり生活を癒していたのが、1匹の猫だった。同容疑者の子どもたちが渡した猫で、「Embassy Cat」(大使館猫)という名前でインスタグラムやツイッターのアカウントも持っており、合わせて4万人以上のフォロワーがいる。
What a smeowgasbord! #cheese pic.twitter.com/OdDDc66l5q
— Embassy Cat (@EmbassyCat) 2016年6月2日
Oscat winner Meowchal Moore (@mmflint) teaches me how to catch a drone! #WhereToInvadeNext #neko pic.twitter.com/J4mOser9YR
— Embassy Cat (@EmbassyCat) 2016年6月10日
アサンジ容疑者が逮捕された時、それが報道の自由においていかに重大な意味を持つのか理解しつつも、世界の愛猫家にはどうしても他に気になってしまったことがあった。
あの猫はどうなっちゃうの?
米ニューヨーク・タイムズ紙は12日付の記事で、在英エクアドル大使館に猫の行方をメールで問い合わせたところ、返事をもらえなかったと伝えている。しかし同紙によるとイタリアの日刊紙ラ・レプッブリカが昨年11月の時点で、孤立した生活を不憫に思ったアサンジ容疑者が、もっと健全な生活を送れるようにと猫を人に託したと伝えていたという。またロシアの通信社スプートニクも、同年9月の時点ですでに猫は大使館にはいなかったと報じていたとニューヨーク・タイムズは書いている。
実は、アサンジ容疑者の猫のインスタグラムは2017年3月以降更新されておらず、ツイッターも2018年3月に他人がした投稿をリツイートしたのを最後にすでに動きを見せていなかった。