最新記事

ネットバズ

あなたは飲む?飲まない? 英ネット民がざわついた「牛乳+コーラ」

2019年3月14日(木)18時00分
松丸さとみ

11Alive-YouTube

「ミルクコークは存在するよ」

イングランド中西部のバーミンガムに暮らすコメディ作家のジェームズ・フェルトン氏はツイッターに、「ミルクコークは本当に存在するよ。バーミンガムっ子はみんな大好き。でもこの議論はこれで終わり。質問は受け付けない」と写真入りで投稿し、むしろ議論を巻き起こしてしまった。

牛乳とコカコーラを混ぜて飲むというこのツイートは、数千回のリツイートやいいねを集め、数千という返信がされ、英国のツイッターではトレンド入りを果たした。また、英紙メトロが「ツイッターを見ていたら心底震え上がるようなものを見つけてしまった」として記事にするなど複数のメディが取り上げ、さらに話題となった。

ツイッターではフェルトン氏の投稿に対し、「神様が泣いているよ」「バーミンガムではこんなことしないけど。本当ならすぐにやめるべき」「他のものなら何でも飲むけどこれはムリ」などと否定的な反応が多かった。中には、「MOMOがそこにいるんでしょ?」と、自滅的な行動をさせるとして先日話題になった都市伝説のMOMOを引き合いに出す人もいた。

ところでコーラと牛乳を合わせると凝固するが、「そうしたらどうするの?」との質問ツイートにフェルトン氏は「(凝固したものを)噛むんだよ」と返信。これには嫌悪感を表すツイートが多く寄せられた。

一方で、フェルトン氏に同意する意見も見られた。「ミルクコークは50年くらい前からあるから特に新しいものでもないよ」という声や、「ミルクコークが常識じゃないってことにビックリなんだけど。私が4歳の時だから24年前くらいかな、親に教えてもらったよ」という意見もあった。

バニラ味なしのコーラフロート?

前述のメトロは、バーミンガムだけでなくスコットランドでも人気だという噂を聞いたと書いている。SNSで情報を集めたところ、中国とタイでも人気だということがわかったが、これはコンデンスミルクであってフェルトン氏の言う牛乳ではないとしている。

メトロは実際にミルクコークを自分たちでも試してみようということで、2人のスタッフに飲んでもらい、それを動画にしている。1人はそもそも牛乳が嫌いという女性で、動画では「まったく不快な味」だと断言。撮影後は「大金でももらわない限りもう絶対飲まない」と話したそうだ。もう1人は、炭酸がマイルドになったため「ソフトなコーラって感じ」だと話し、「すんごいおいしい」と感想を述べた。ただし同紙によるとこの男性は前夜に甘いお菓子が乗ったパスタを食べていたそうなので、「彼の意見は真剣に受け止められない」とのことだ。

英国からの1件のツイートに端を発した論争は海も渡り、米国アトランタやカナダのトロントなどの複数のニュース番組や情報番組がこの話題を取り上げた。こうした番組では実際に司会者らが番組内でミルクコークを試してみた。「絶対ムリ」と言って試飲をこばんだ出演者も少なくなく、口にした人も「不味い」と感想を述べていた。

YouTubeを「Milk Coke」で探してみると、「チャレンジ」や「実験」とした数年前の投稿がいくつか見られたが、普段飲んでいるものとして紹介している動画は見当たらなかった。

また、フェルトン氏のツイートに触発されたと思われる、数日前にアップロードされた動画が多く見られた。その1つ「フードレビューUK」では、アイスのバニラ風味やリッチな味はないもののコーラフロートの味に似ており、「いいと思う」「これを飲む人の気持ちは分かる」と肯定的な感想を述べていた。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中