ブラジル次期外相「地球温暖化は陰謀だ」──アマゾンもセックスも危ない
Climate Change a Globalist Plot: Brazil Minister
アラウジョは、トランプへの強い支持を表明している。ロイター通信によればアラウジョは昨年、「トランプと西側」と題する文章を発表。ブラジルは「西側の魂」を取り戻すために、トランプ流ナショナリズムを取り入れなければならないと説いた。それにはブラジルの利益を何よりも優先する政策が欠かせないとも彼は述べた。
ボルソナロの当選を受け、ブラジル国内はもちろん世界でも穏健左派政党は懸念をつのらせている。彼の極右ポピュリスト思想は57.7%のブラジル人に受け入れられ、南米最大のこの国を急激に右傾化させた。
アメリカのメディアから「熱帯のトランプ」とのあだ名をつけられたボルソナロは、人種差別的な発言や、女性や同性愛者への嫌悪をむき出しにした発言を繰り返してきた。彼が少数民族を迫害したり、少数民族の犠牲を容認する政策を採るのではと人権団体は懸念を強めている。
ボルソナロは元陸軍大尉。非常に権威主義的で、大統領選では「1964~85年の軍事独裁政権下でそうであったように、軍政を敷いたほうがブラジルの生活はよくなるだろう」との見方を示したこともある。また、裁判手続きを経ずに警官が犯罪者を射殺することを明確に支持し、銃規制を緩和し、国民の武装をさらに認める方針を打ち出している。
(翻訳:村井裕美)