ジカ熱のウイルス、脳腫瘍の治療に光明か──病原体をヒトの健康に役立てる
2018年10月5日(金)16時05分
「再発の原因となる膠芽腫の幹細胞だけを狙える方法を見つけられれば、再発を防止したり、治療したりさえできる選択肢となるかもしれない」とチン博士はASMのニュースリリースで説明している。
シー教授はABC系列の地元テレビ局のインタビューに答え、「私たちは病原体の悪い面を人の健康に役立てようとしていますが、それってとてもエキサイティングなことだと思います」と話した。また、今のところ確実なものは何もなく、まだまだ研究の初期段階だとしながらも、今回の実験はジカウイルスを使ってのがん治療開発へ向けた大きな一歩だ、と期待を述べた。
研究チームは、将来的に治療の選択肢になるよう目指すとしている。また、現在は脳腫瘍に的を絞っているが、今後は他のがんにも広めていくようだ。なぜジカウイルスががん細胞に反応するのかへの理解を深めていきたいとシー教授らは語っている。
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