治安最悪のメキシコで「警護いらない」──メキシコ次期大統領
2018年7月5日(木)17時30分
ロペスオブラドールが治安の悪化や汚職、貧富の格差で不満を募らせていた国民の受け皿となり、2位以下を30%以上引き離して当選したのも、こうしたポピュリスト的なアピールのおかげだ。
どこまで本気かわからないが、とにかくボディガードをなくすのはやり過ぎだという批判もある。メキシコ経済教育研究所大学院大学 (CIDE)の政治アナリスト、ホセ・アントニオ・クレスポは「無責任な行為だ」とAP通信に語った。
「『自分はほかのみんなと一緒だ。なんの特権もない』と言うのは、デマゴーグ(扇動政治家)っぽいメッセージだ。彼は単なる一般人などではなく、国家元首になるのだから」と、クレスポは言う。「メキシコの安定と法の支配の実現は大部分、ロペスオブラドールの健康と身の安全にかかっている」
(翻訳:河原里香)
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