豪野党党首、国防費GDP比3%への増額公約 5月3日に総選挙

4月23日、オーストラリアの野党・保守連合のダットン自由党党首(写真)は10年以内に国防費を国内総生産(GDP)の3%まで引き上げると公約した。トランプ米政権は同盟国に安全保障支出の拡大を促している。豪では5月3日に総選挙が行われるが、保守連合は劣勢に立たされている。3月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Kirsty Needham
[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリアの野党・保守連合のダットン自由党党首は23日、10年以内に国防費を国内総生産(GDP)の3%まで引き上げると公約した。トランプ米政権は同盟国に安全保障支出の拡大を促している。豪では5月3日に総選挙が行われるが、保守連合は劣勢に立たされている。
ダットン氏は西オーストラリア州での選挙キャンペーンで防衛政策の概要を説明。「弱さによって平和を達成することはできない」と訴えた。トランプ大統領が掲げる「力による平和」を意識した発言。
また、米軍に豪北部へのアクセス拡大を提案するとも付け加えた。
国防相を務めた経験を持つダットン氏は、政権を奪還した場合、現与党の労働党よりも5年間で210億豪ドル(134億1000万ドル)多く国防費を投じると表明。これにより国防費の対GDP比を2.5%とし、10年以内に3%に引き上げると述べた。
労働党の国防費は、2033─34年に対GDP比2.33%と予想されている。