シンガポールのコアインフレ率、3月は21年6月以来の低水準

4月23日、シンガポール統計局が発表した3月の消費者物価指数(CPI)統計によると、コアインフレ率(民間道路輸送と住居費を除外)は前年比0.5%と、2021年6月以来の低水準だった。シンガポールのショッピングモールで2022年12月撮影(2025年 ロイター/Isabel Kua)
[シンガポール 23日 ロイター] - シンガポール統計局が23日発表した3月の消費者物価指数(CPI)統計によると、コアインフレ率(民間道路輸送と住居費を除外)は前年比0.5%と、2021年6月以来の低水準だった。
ロイターがまとめた市場予想の0.7%を下回った。
総合インフレ率は前年比0.9%。市場予想の1.1%を下回った。
コアインフレ率は2023年初めに5.5%でピークを付けた後、低下している。
メイバンクのエコノミスト、ブライアン・タン氏は、コアインフレ率が今後も抑制され、今年の平均が0.9%になると予想。
「シンガポールのような小規模で開放的な経済では(米国の)関税はディスインフレ要因になる。輸入コストの上昇と貿易政策の不確実性の高まりで外需が打撃を受ける」と述べた。
シンガポール当局はトランプ米大統領の関税政策に伴う経済の先行き不透明感で同国が景気後退に陥る可能性があると指摘している。