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貿易戦争米国、中国に鶏肉の禁輸解除を要求へ「われわれの鳥は一段と大き目」
5月29日、米国は米中通商協議の一環で中国に対し、米国産鶏肉の輸入禁止措置を解除するよう要求していく方針だ。事情に詳しい3人の関係筋が語った。4月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)
米国は米中通商協議の一環で中国に対し、米国産鶏肉の輸入禁止措置を解除するよう要求していく方針だ。事情に詳しい3人の関係筋が語った。
禁輸措置がなければ、鶏の足などを含む米中の鶏肉貿易は年間で最大6億ドル規模になる可能性があると関係筋はみている。
関係筋によると、米貿易代表団の一員として今週北京を訪問するミッキニー農務次官の最優先課題が、鶏肉問題と遺伝子組み換え(GM)作物の市場アクセス改善になるという。
中国は既に年約10億ドル相当の鶏肉を他国から輸入しており、鶏の足に関しては、世界貿易の大半を占めている。
米政府は、中国政府が鳥インフルエンザの発生を受けて2015年1月に導入した米国産鶏肉の輸入禁止措置を解除するよう望んでいる。
米国の鶏肉業界は、禁輸措置が解除されれば、ブラジルなどの競争国に対するシェアを早期に回復できるとみているという。
米家禽鶏卵輸出協会(USAPEEC)のグレーターチャイナ担当ディレクター、Sarah Li氏は「われわれの鳥は一段と大き目だ。中国では特大サイズの足が好まれている」と語った。
関係筋によると、2日から北京で始まる米中通商協議では、農業が議題の中心となる見込み。
中国は今年2月、米国から輸入される鶏肉に課していた反ダンピング(不当廉売)関税を8年ぶりに撤廃したが、鳥インフルを理由とする禁輸措置は残っている。