トランプ支配の米政府から、有能な人材が逃げていく
2018年5月19日(土)14時00分
国務省の報道担当者は電子メールで本誌にこう回答した。「一般に個々の職員に関する事項には回答していない。私たちは大統領の指揮の下、イランの核拡散の脅威に対抗する新たな同盟の結成に向けて、今後も世界各国と協力していく」
ジョンソン自身も辞職の理由を回答しなかったが、お別れのメールでは、イラン核合意は「大量破壊兵器のない中東を実現するための基盤強化に必ず貢献する」という信念を表明した。
このメールの最後で、ジョンソンは公職を目指すことになった高校時代の思い出を語った。
「(エンジニアだった)私の父は、私立の文系大学で国際関係論を専攻するという私の選択に異論を唱えた。『そんな学位を取って、どんな仕事があるんだ?』と。私は国務省のウェブサイトにあった外務公務員の職務説明書をプリントアウトして言った。『ほら、これだよ』」
<本誌2018年5月22日号掲載>
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