日銀「物価の眼鏡」は節穴? 国民は実感、容量減「シュリンクフレーション」
2018年2月23日(金)13時27分
「スモールチェンジ」というインフレ
インフレは、別の形でも消費者に迫る。
1月18日放映のNHKクローズアップ現代+では、原料コストの高騰や、世界的な需要の高まりによって食材の奪い合いで苦しむ菓子、缶詰、乳製品などの食品メーカーが、値段を据え置きつつ、容量を少なくする「食品のスモールチェンジ」が紹介された。
「20年間続いたデフレ不況で、モノが安くなるのが当たり前というのが消費者のイメージで、価格の上昇に対して日本人はかなりシビアになっている」(野口智雄・早稲田大学教授)。
食品の小型化・軽量化など「実質値上げ」の一部はCPIに反映されているが、全部ではない。また、スモールチェンジやコストカットは永久に続けられるわけではなく、いずれ、企業は価格を上げなければならなくなるだろう。
(森佳子 編集 橋本浩)
[東京 23日 ロイター]
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