シリアで今度はトルコ軍が化学兵器攻撃か?
市民ジャーナリストを名乗るムハンマド・ハサンのツイッターより MHJournalist-twitter
<シリア北部のアレッポ県でトルコ軍が、塩素ガスを使用したとの疑惑がおきている。相次ぐ化学兵器攻撃。その「効果」とは>
ハーワール通信(ANHA)、シリア・アラブ通信(SANA)、スプートニク・ニュースなどは16日、トルコ軍が、塩素ガスと思われる有毒ガスを装填した砲弾で、シリア北部のアレッポ県アフリーン郡シャイフ・ハディード区マズィーナ村を砲撃、民間人6人が呼吸困難などの症状を訴えて、アフリーン市内の病院に搬送されたと伝えた。
ANHAは、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導するロジャヴァ(西クルディスタン移行期民政局/北シリア民主連邦)のマウスピースとでも言うべき通信社、そしてSANAはバッシャール・アサド政権下のシリアの国営通信社だ。
市民ジャーナリスト、西側メディアも報道
この攻撃に関して、市民ジャーナリストを名乗るムハンマド・ハサン(Mohammed Hassan)はツイッターを通じて、被害を受けたとされる住民の写真や映像を公開した。
またロイター通信も17日、ロジャヴァ傘下の人民防衛部隊(YPG)のビルースク・ハサカ報道官の話として、トルコ軍が有毒ガスを使用したと伝え、英国で活動する反体制系NGOシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表も、フランス通信社(AFP)に対し「トルコ、ないしは同国と連携する反体制派が砲撃した」と明言した。
なお、シャイフ・ハディード区マズィーナ村は、ロジャヴァ(クルド語)ではシーヤ郡アルナダ村と呼ばれている。