米国の「オピオイド危機」欧州にも 中国からより強力な錠剤が流入
2017年10月30日(月)17時22分
一方、欧州での薬物過剰摂取による死者数は、2015年に3年連続で増加し、8441人に上っている。その81%が、ヘロインを含むオピオイド関連によるものだった。
この会議を主宰したリスボンに本拠を置く欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)も、合成オピオイドの脅威が増大していることを認めた。
「この18カ月で、新しい強力な合成オピオイドが急速に出回り始めた。そのほとんどがフェンタニル誘導体だ」と、EMCDDAのポール・グリフィス氏は指摘した。「非常に強力なので、使用したり、偶然接触した人には大きなリスクとなる」
ジョーンズ氏は、米国においても、中国から新たな種類のフェンタニルが流入するという、似たような傾向が認められると語る。「人々は使用する薬物についての認識が不足しているため、自分の身を守ることができない」と同氏は述べた。
(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)
[ロイター]
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